『行動問題について』
ことばの教室そらまめキッズよりそらまめ先生こと久保田 空(はるか)先生を2年ぶりにお迎えし、子どもの行動問題(状況にそぐわない行動)についてどう対応していけばよいのか、日々の保育の中で私たちが感じている不安や悩み、質問に一つ一つ丁寧に答えていただきながら応用行動分析(ABA)をもとに、プロンプト(手助け)について学ぶことができました。
応用行動分析(ABA)
A:きっかけ→構造化・・・代替コミュニケーション
B:行動→プロンプト・・・機能的に等価な代替行動
C:結果→強化子 ある行動を増やすもの
状況にそぐわない行動(行動問題・問題行動)
・癇癪を起す ・活動の切り替えが難しい
・予定変更が受け入れられない
・運動会の練習に参加できない など
発達特性×環境(人的・物的・社会的)← 合理的配慮が必要
行動の目的には大きく分けて4つ
要求,注目,回避・逃避,感覚
『問題行動が起きてからどう対応するかより、
望ましい行動で注目を得る経験であったり、
行動問題が起きないようにどう環境をつくっていくかが大切』
《自立へつながる構造化》
構造化とは…何をすればよいのかわかりやすくすること
「今、何が起きているのか」、「この後、何が起こるのか」、「何をすればよいか」
が明確にされていない場合、状況理解ができずに混乱してしまう。
⇒見通しが持て、不安や混乱が減り自立した生活ができる
大切なのは発達に合わせる
本人が気づかないくらいのスモールステップ(超えられるステップを用意する)
その子に合わせた意思決定支援が大切。
前回の研修で、終わりがわかることはとても大切、わかりやすくしよう、わからないから、見通しが持てなかったり、離席がある。自己選択・意思決定を支援していこう。ダメを伝えるのではなく、望ましい行動を教えてあげようとお話がありました。今回はさらに自立と生活の質の向上のためにも子どもの特性・長所を生かした視覚的支援を取り入れることが自発性・主体性を育むうえでとても大事であると学びを深めることができました。子どもたちが自分から興味や関心を持って自発的・主体的に関わろうとする意欲や態度を育むためにも様々な場面において自己選択の機会を大切にし、子どもたちがのびのびと笑顔いっぱいに園生活を楽しめるよう、みんなで知恵を出し合いながら、一人ひとりに丁寧に寄り添った保育をしていきたいと思います。